2016年08月31日

賢治の足跡を辿る

誰の足跡でも辿るのは容易ではないけれど、賢治の足跡を辿るのはなんとも容易ではありません。賢治の足跡の特長は山や高原や森が多いこと。だから賢治の見た風景を見たいと思ったら、岩手山やら早池峰山やら種山高原やら小岩井農場の北側の森などを歩かなくてはならないのです。

去年は岩手山に登りました。朝4時に馬返し口を出発し下山したのは午後4時でしたから往復12時間かけて登ったことになります。

今年は早池峰山とその隣りの薬師岳に登りました。早池峰山は往復6時間。なによりも岳集落のあたりを眼下に見下ろしながら 「こんな景色の中を、白い大きなきのこでこしらえた山猫の馬車は飛んでいたのかしら」と考えるととてもわくわくしました。
お天気に恵まれ、山頂から岩手山を見つけることができました。

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(薬師岳から望む早池峰山)

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(早池峰山山頂からうっすら見えた岩手山)
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2016年08月30日

榧の森へ

『どんぐりと山猫』の中で主人公の一郎は榧の森を抜けて裁判の行われる黄金色の草地、所謂ワンダーランドに到着します。植物への造詣が乏しい私にとって、榧の森とは一体どんな森なのか見当もつきませんでした。そこでお盆休みを利用して榧の森を探すことにしました。
『どんぐりと山猫』の舞台は早池峰山の麓の岳集落周辺といわれていますが、ネットで検索したところ、早池峰山のとなりの薬師岳という山に、榧の木が生えているとありました。図鑑やネットの画像で榧の葉や実の形を知ったところで山で榧を見つける自信はありませんでしたから、薬師岳に行く前に近所で榧を探して特長を確認することにしました。
奥州市の緑化センターなら榧があるかもしれないと、父と一緒に尋ねました。ちょうど職員の方が歩いていらっしゃったので聞いてみると、ここにはないが、北上市の日高見橋の先の北上川の畔にあるはずと教えて頂きました。実際に行ってみると、そこには樹齢600年の大変立派な榧が北上川の流れをバックに生えていました。榧の葉や実をしっかりと確認し、翌日薬師岳に登りました。
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(榧の葉と実)

早池峰山を背にして小田越登山口から薬師岳に入るとすぐに榧を見つけました。昨日、北上川の畔で見たのと同じ葉です。それから、登れば登るだけ、いくらでも榧は生えていました。ただ、比較的その幹は細く、太いものでも直径20〜30cmといったところでしょうか。樹齢100年にも達していないような榧ばかりで、100年前の賢治の時代にこれらの榧が生い茂っていたとは思えません。また、榧の森と言えるほど生えている木は榧だけでもなく、木々の間から日も射し込み、作品の中で「榧の枝はまっくろに重なりあって、青ぞらは一きれも見えず」と表現されたとおりの風景ではありませんでした。
それに、榧の森を抜けるとすぐに高山帯に出るため、広い草地もどんぐりの木であるコナラなども見当たりませんでした。
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(薬師岳の登山道に生える榧)

北上川の畔の榧は樹齢600年でしたから、100年前に賢治が見た榧の森の風景はいまでもどこかで見ることができると思えてなりませんが、今回の旅で見つけることは叶いませんでした。 またいつか探しに来たいと思います。

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(早池峰から見た薬師岳)
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2016年07月28日

ゆかいな仲間たち

『どんぐりと山猫』には、ドキドキワクワクするようなキャラクターが沢山登場します。今日はその一部をご紹介。

ぶなの木の下でどってこどってこと変な楽隊をやっているきのこたち。
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こちらはくるみの木のこずえをぴょんととんでいた栗鼠。
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そして山猫。
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2016年06月09日

台本完成

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『どんぐりと山猫』の台本があがりました。
美術プランや衣装プラン、キャスティングなども徐々に決まりつつあります。

お楽しみに。
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2016年05月23日

どんぐりと山猫(スタジオ・ポラーノ)

スタジオ・ポラーノの今年の新作は『どんぐりと山猫』です。劇作は意外に調子が良く、まもなくあがりそうです。台本があがったら、次は美術、衣装、小道具などなどの製作に入ります。

昨年9月に岩手旅行をした際、『どんぐりと山猫』の舞台ともいわれている大迫町(現・花巻市)の岳集落付近を巡りました。一郎が歩いたといわれる谷川沿いの道や笛ふきのモデルといわれている笛貫の滝など。そのおかげか、世界観がぶれることなく今回の作品を書き進めることができました。

8月に岩手県で初演予定です。お楽しみに。
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2016年04月27日

一郎の辿った道(どんぐりと山猫)

『どんぐりと山猫』の主人公一郎がうちからどのようにして裁判の行われる草地へと辿り着いたのか、亀井茂氏は『宮沢賢治早池峰山麓の岩石と童話の舞台』(イーハトーヴ団栗団企画,2009)の中で、一郎のうちを大迫町(現・花巻市)の岳集落と想定し東西南南と歩き回った結果、飛内という地に辿り着いたとしています。笛ふきの滝のモデルとなった笛貫の滝の位置や栗鼠の棲息地、どんぐりの実のなるブナ林の生育地域などのデータによって飛内という地を打ち出したのにはなるほど納得です。
ただ、どうしても時系列という疑問が私の脳裏から離れないのです。

一郎に山猫の行く先を問われて、栗の木、笛ふき、きのこ、栗鼠は次のように答えています。
栗の木「やまねこなら、けさはやく、馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」
笛ふき「やまねこは、さっき、馬車で西の方へ飛んで行きましたよ。」
たくさんの白いきのこ「やまねこなら、けさはやく、馬車で南の方へ飛んで行きましたよ。」
栗鼠「やまねこなら、けさまだくらいうちに馬車でみなみの方へ飛んで行きましたよ。」

彼らの答えた順番は東西南南ですが、時系列的には南南東西あるいは南東南西です。つまり「さっき」山猫を見た笛ふきの情報が一番新しいため、最終的に山猫は笛ふきの西へ行ったはずなのですが……最後に答えた栗鼠の言葉(恐らく時系列的には一番古い情報)のとおりに「もすこし行って」みた結果、一郎は裁判の行われる草地へと辿り着いてしまうのです。

なぜでしょう?

考えられる原因を列挙してみました。
・裁判の行われる草地は所謂ワンダーランドだから、一郎はどこをどう歩いても山猫さえ求めれば辿り着くことができた。
・山猫は本当は西にいたけれど、早い馬車であっという間に南に間に飛んできた。
・時系列は意味がなく、「けさはやく」とか「さっき」とか「けさまだくらいうちに」という言葉は山猫があっちこっちにいるイメージを読者に植え付けるためのトリックだ。

うーん……ワンダーランド説とトリック説、どっちもアリでしょうか。
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2016年03月23日

『ビジテリアン大祭』

最近、マクロビオティック料理とか五葷抜き料理とか、ちょっとそんなものに興味を持ち始めて専門のレストランに行ったり自宅で実践してみたりしています。
実践してみて初めて、賢治作品『ビジテリアン大祭』の意図がわかり始めたような気がします。『ビジテリアン大祭』はもともと苦手で何度もチャレンジを試みてやっと読み切った作品ですが、読み切ってみると私にとって大変印象深い作品となりました。結局、『フランドン農学校の豚』も『注文の多い料理店』もベースになっているものは一緒ですし。
作品を理解するためには、賢治と似たような生き方を試してみるのも一つの方法かもしれません。

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2016年03月14日

カラヴァッジョ展

なぜか美術館にどうしても行きたくなって、上野公演に行けばなにかしらやっていると思って出かけてみました。

西洋美術館で「カラヴァッジョ展」、東京都美術館では「ボッティチェリ展」。
ボッティチェリは聞いたことあるけど、カラヴァッジョって誰だ? と思いながら、なんとなく魅かれて「カラヴァッジョ展」へ。

とっても良かったです。
なにが良かったのかよくわからないけど、最初に展示されている絵が視界に入った瞬間にぞわっとしました。

たまたま常設展がお休みだったので、常設展用の無料チケットを頂きました。次は常設展を見に行こう。
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2016年02月10日

『銀河鉄道の夜』とインディアン

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スタジオ・ポラーノで二年前?に作った『銀河鉄道の夜』に登場するインディアンです。青戸さんですが、まさにインディアンです。

『銀河鉄道の夜』を読むとプリオシン海岸の場面や鳥を捕る人やタイタニックの場面などは記憶に残りやすいですが、インディアンや電気栗鼠などはなかなか記憶から消えやすい。実際に私も、脚色をするまではインディアンなんてすっかり忘れていました。
でも、インディアンの場面ってこの作品にスパイスを利かせているというか、なんとなくいい場面なんですよね。

今回の作品とは関係ありませんが…。
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2016年02月09日

低速ジューサー

最近買った噂の低速ジューサー
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ネットなどの評判を見ると、韓国メーカーのヒューロムが人気だったけど、どうしても国内メーカー品を選んでしまうクセが抜けなくてパナソニックにしました。

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人参2本、りんご1/4個、レモン1/2個を切ったところ。
試行錯誤を繰り返した結果のレシピです。レモンを入れないと飲めたもんじゃないです。

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しぼり汁とカスがそれぞれの出口から出ています。

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右がジュース、左がカス。

小学生の頃、江釣子村(現北上市)にできたジャスコ内にカウンターのみの喫茶店?があって、そこで初めて人参ジュースを飲みました。当時、ジュースは甘いものだと思い込んでいた澤藤家にとって衝撃的な出来事でした。気に入った父はその後もジャスコに行けば人参ジュースを飲んでいたように記憶していますが、私としては、甘くもない人参ジュースをその後飲む気にはなれませんでした。
そんな思い出の人参ジュースです。
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